💡この記事のPOINT
・「◯◯力」と言葉がつく身近な現象から、力の種類を導入する授業展開がわかる
・弾性力・摩擦力・磁力・電気の力・重力の特徴と説明の仕方がわかる
・生徒の発言を活かしながら、力の分類に自然につなげる指導方法がわかる
本時の学習の流れ|力のはたらき:力の種類を整理する
中1物理の中でも「力のはたらき」は、この後の単元(力の表し方・つりあい・運動など)へつながる重要な基礎です。
本時の学習では、授業の入り口として、生徒から 「力がつく言葉」 を出させ、それをもとに力の分類へつなげていく実践を紹介します。
めあて|力の種類について分類できるようになろう
準備|教科書、プリント、筆記用具
| 活動内容 | 時間 | |
| 導入 | 1.本時の学習について知る | 5分 |
| 展開 | 2.「力」とつく言葉を生徒から出させる 3.出てきた言葉をもとに「5種類の力」に整理する 4.身近な例を当てはめて、力の理解を深める | 10分 15分 15分 |
| まとめ | 5.まとめ 本時の学習を振り返る | 5分 |

1.本時の学習について知る
本時の学習では、力の種類について分類できるようになることを押さえる
授業の冒頭、まず次の問いを投げかけます。
「“○○力”とつく言葉を知っているだけ挙げてみよう」
2.「力」とつく言葉を生徒から出させる
生徒からは次のような言葉が出てきます。
- 風力
- 圧力
- 引力
- 重力
- 推進力
- 摩擦力
- 弾性力
- 電気力(電気の力)
- 磁力
など
ここでは、多少意味が違うものや抽象的なものが混ざっていても構いません。
生徒の発言をすべて板書し、力のイメージを広げる時間 として扱います。
3.出てきた言葉をもとに「5種類の力」に整理する
生徒の出した言葉をグループ分けしながら、理科で扱う代表的な5種類の力に絞って紹介します。
◆① 弾性力
ゴム・バネなどが元の形に戻ろうとする力。
例:輪ゴムを伸ばした後、元に戻ろうとする力。
◆② 摩擦力
物体が接触して動くとき、その動きを妨げる力。
例:歩くときに地面を蹴る/机上で押した消しゴムが止まる。
◆③ 磁力
磁石が鉄や同じ磁石を引きつけたり、反発したりする力。
例:冷蔵庫にマグネットがくっつく。
◆④ 電気の力
静電気など、電気がもつ引きつける・反発する力。
例:下敷きでこすって髪の毛が立つ。
◆⑤ 重力
地球が物体を中心へ引っ張る力。
例:物を落とすと必ず下へ落ちる。
5種類に整理することで、生徒は「力とは特定の性質をもつ現象のこと」と理解しやすくなります。
4.身近な例を当てはめて、力の理解を深める
ここからは、板書した生徒の例を使いながら分類していきます。
例:
- 「引力」→重力の仲間として扱う
- 「風力」→空気が物体に及ぼす力(今後の学習にもつながる)
- 「圧力」→力の表し方で扱う別の概念として説明
- 「推進力」→摩擦力・反作用の話につなげられる
5.まとめ 本時の学習を振り返る
・全体で押さえるポイントを共有し、学習プリントにまとめさせる
・互いにプリントを見せ合う時間をとってもよい
最後に、今回の学びを次のように整理します。
・力は見えないが、物体の動きや形の変化から存在がわかる
・力にはいくつかの種類があり、中1では主に5つを学ぶ
・生活の中の「○○力」も、多くがこれらの分類に当てはまる
次の単元で扱う「力の表し方」「力の作図」「合力・つりあい」
にもスムーズにつながります。
評価基準
1.自然現象への関心・意欲・態度
B 力の種類について意欲的に発言することができる
2.科学的な思考
B 力の種類を5つに分類できる
3.実験・観察の技能・表現
A 力の種類について、自分の言葉で説明をすることができる
4.自然現象への知識理解
授業プリント例
教師用・生徒用






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