💡この記事のPOINT
・炭酸水素ナトリウムの熱分解の実験手順 と観察のポイントがわかる
・発生する物質の変化(二酸化炭素・水・炭酸ナトリウム)を整理できる
・安全に実験を進めるための注意点 と、生徒が理解しやすい説明のコツがつかめる
本時では、料理に使う『ベーキングパウダー』の主成分である炭酸水素ナトリウムを
試験管内で加熱し、性質の変化について調べる
本時の学習の流れ|炭酸水素ナトリウムの熱分解
1.炭酸水素ナトリウム → 炭酸ナトリウム + 二酸化炭素 + 水 になることを理解する
2.炭酸水素ナトリウムを加熱すると、熱分解という化学変化が起こることを理解する
めあて|炭酸水素ナトリウムを加熱したときの様子について調べよう
準備|炭酸水素ナトリウム、ガスバーナー、試験管、マッチ、燃えかす入れ、
石灰水、薬さじ、ろ紙 、電子天秤、薬包紙、ビーカー、塩化コバルト紙、
ピンセット、フェノールフタレイン液
※実験班は4人班推奨
| 活動内容 | 時間 | |
| 導入 | 1.事前に配付された学習プリントに実験手順をまとめる 2.実験の手順を教師と確認する | 10分 |
| 展開 | 3.炭酸水素ナトリウムを加熱し、炭酸ナトリウムと二酸化炭素と水を確認する 4.化学反応式の確認をする | 20分 10分 |
| まとめ | 5.本時の学習を振り返る | 5分 |


1.事前に配付された学習プリントに実験手順をまとめる
事前に学習プリントを配付して実験方法を予想させることで、スムーズな実験を行うことができ、授業前に予習をした生徒の確認をすると生徒のモチベーションも上がる。
実験の時間を確保することも可能となる。
2.実験の手順を教師と確認する
教師の演示実験、説明、デジタル教科書などの動画を見せるなどの方法で実験手順の確認を行う。
3.炭酸水素ナトリウムを加熱し、炭酸ナトリウムと二酸化炭素と水を確認する
・試験管の口を下向きにする理由を考えさせる
→ 『水』が発生する
・発生する気体の調べ方をまとめる
→ 石灰水で『二酸化炭素』を調べる
4.化学反応式の確認をする
炭酸水素ナトリウム → 炭酸ナトリウム + 二酸化炭素 + 水
5.本時の学習を振り返る
・全体で押さえるポイントを共有し、学習プリントにまとめさせる
・互いにプリントを見せあう時間をとってもよい
評価基準
1.自然現象への関心・意欲・態度
2.科学的な思考
3.実験・観察の技能・表現
B 火傷や怪我に注意して安全に実験できる
B 炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩化コバルト紙の変化について
4.自然現象への知識理解
B 炭酸水素ナトリウムが炭酸ナトリウムと二酸化炭素と水に分解すると理解できる
授業プリント例
生徒用
教師用






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