中1理科|双子葉類と単子葉類を比較して学ぶ:植物の葉や根のつくり

理科 生物

💡この記事のPOINT

双子葉類と単子葉類の見分け方(葉脈・根のつくり・維管束の配置など)が整理できる

身近な植物を使った観察のポイント を押さえ、授業でそのまま使える観察方法がわかる

・生徒が理解しやすくなる説明のコツ や、つまずきやすいポイントを把握できる

目次

本時の学習の流れ|根・茎・葉のつくり

本時の学習では、双子葉類と単子葉類の「子葉」「葉脈」「根」の違いについてまとめます
現場の状況によって、実物を教師が用意しても、生徒と校庭に採集にいっても構いません。

1.葉と根のつくりを理解する
2.ハツカダイコンの根のつくりを理解する

めあて|植物の根・茎・葉のつくりについて調べよう

準備|発根したハツカダイコン(事前準備):温度が高ければ1晩で発根する
   セイタカアワダチソウやスズメノカタビラなどの植物、ピンセット、ルーペ、
   シャーレ(ペトリ皿)、セロハンテープ

活動内容時間
導入1.植物の葉のつき方と光の当たり方の関係を教師の説明で知る10分
展開2.葉や根のつくりを観察し、スケッチを行う
3.ハツカダイコンの根のつくりを観察し、スケッチを行う
20分
10分
まとめ4.本時の学習を振り返る5分
セイタカアワダチソウ 開花は秋ごろ
スズメノカタビラ

1.植物の葉のつき方と光の当たり方の関係を教師の説明で知る

 【葉のつき方】

互 生 :互い違いについている
対 生 :2枚が向かい合っている
輪 生 :3枚以上輪になってついている

教師が、実物の(セイタカアワダチソウ)等を用いて

「これは上の3つのうち、どれですか?」と発問すると良い

理解度が飛躍的に向上します

 【全体の型】

直立型   :茎が長く直立する
ロゼット型 :葉を地面に広げる
ほふく型  :茎が地上をはう
くさむら型 :根本で株をつくる
分枝型   :主な茎がはっきりしない
つる型   :つるで巻き付く

先に用いた実物を使い、「これはどの型ですか?」と発問するとよい

2.葉や根のつくりを観察し、スケッチを行う

  ・教科書で葉脈と根の関係を調べたあと、実物を観察しスケッチを行う

  ・双子葉類と単子葉類を1つずつ使用する

  

子 葉葉 脈
単子葉類1 枚平行脈ひげ根
双子葉類2 枚網状脈主根と側根

3.ハツカダイコンの根のつくりを観察し、スケッチを行う

  ・根の先端の根毛に注目させ、なぜ細い毛のような集まりになっているかを考えさせる

根毛は根の表面積を広げ、効率よく水分吸収をするのに適している

4.本時の学習を振り返る

  ・全体で押さえるポイントを共有し、学習プリントにまとめさせる

  ・互いにプリントを見せあう時間をとってもよい

評価基準

1.自然現象への関心・意欲・態度

2.科学的な思考

3.実験・観察の技能・表現

B 双子葉類、単子葉類のスケッチをすることができる
B ハツカダイコンの根毛をスケッチすることができる

4.自然現象への知識理解

 B 双子葉類、単子葉類の「子葉」「葉脈」「根」の違いをまとめることができる

授業プリント例

生徒用

教師用

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この記事を書いた人

中学校理科教員|Science Note運営者
理科の授業で実際に使えるプリント・小テスト・教材をまとめています。
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