中1理科|地震の計算問題を理解する授業の流れと指導ポイント

理科 地学 授業記録

💡この記事のPOINT

・P波・S波の速度を使った地震計算の基本的な考え方

・震源距離の求め方を生徒にわかりやすく説明する方法

・小テストで理解度を図る授業の流れと定着ポイント

目次

本時の学習の流れ|地震の計算問題

地震分野の中で、生徒が最もつまずきやすい単元が「地震の計算」です。
本時の学習では、計算の基本 → 問題演習 → 小テストという流れで行った授業を紹介します。
P波とS波のスピード差を利用した計算は、慣れればとてもシンプル。
反復練習で、生徒はスムーズに解けるようになっていきます。

めあて|地震の計算ができるようになろう

準備|プリント、ワークなどの問題、小テスト

活動内容時間
導入1.本時の学習について知る5分
展開2.地震の基本計算を押さえる
3.練習問題で理解を深める
4.確認小テストで定着を図る
10分
15分
15分
まとめ5.まとめ 本時の学習を振り返る5分

1.本時の学習について知る

本時の学習では、地震の計算方法について学ぶことを押さえる

2.地震の基本計算を押さえる

まず、以下の知識を整理します。

◆ P波とS波のちがい

  • P波(Primary)…速い波
  • S波(Secondary)…遅い波
  • 2つの波の到着時間の差で、震源までの距離がわかる

イメージ図を使って、2つの波が同時に出発して「速い波が先に着く」様子を確認します。

◆ 使用する基本式

地震計算では次の関係が核になります。

震源距離 = P波とS波の到着時刻の差 ×(P波とS波の速度の差)ではない!
と毎回強調します。

実際は次の式で考えます:

S波の遅れ時間 × (P波の速度 × S波の速度) / (P波の速度 − S波の速度)

しかし中1では、教科書準拠で
「地震到着時刻表」を使って震源距離を求める学習が中心です。

そのため、

公式より “表の読み取り手順” を重視

【指導上の留意点】

1.P波とS波の到着時刻の差を出す

2.地震到着時刻表の「時間差」に当てはめる

3.対応する震源距離を読み取る

この3ステップを繰り返し練習します。

3.練習問題で理解を深める

練習のポイント

  • 最初は一緒に1問解く(手順を見せる)
  • 次に個人で3〜4問解かせる
  • 必ず途中式(時間の差の計算)を書くように指導

例題(授業で使用した内容):

P波が10時3分20秒、S波が10時3分50秒に到着した。
震源からの距離を求めなさい。

生徒はまず「30秒差!」と答えるようになります。
あとは表を使わせれば、的確に震源距離を読み取れます。

4.確認小テストで定着を図る

授業の最後に、3~5問程度の確認テストを実施しました。

確認テストの狙い

  • 計算手順を生徒自身で再現できるか
  • 時間差の計算にミスがないか
  • 表の読み取りが正確か

できるだけ“短時間で解ける問題”を設定することで、理解度がはっきりします。

生徒の反応

「表を使えば簡単!」
「P波S波の差ってこういう意味だったのか!」
などの声が多く、地震計算への苦手意識が大きく減っていました。

5.まとめ 本時の学習を振り返る

本時の学習のポイントは、正しい手順を覚えること。
丁寧な解説 + 反復演習 + 小テストの流れで、生徒の理解は大きく深まります。

授業づくりの参考になれば嬉しいです。

評価基準

1.自然現象への関心・意欲・態度

 B 地震の計算について意欲的に取り組むことができる

2.科学的な思考

 B 地震の計算について説明することができる

3.実験・観察の技能・表現

4.自然現象への知識理解

 A 地震のデータを元に、地震の計算問題を解くことができる

授業プリント例

教師用・生徒用

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