💡この記事のPOINT
・ニボシの解剖で観察する器官と、授業で押さえるべき「動物のからだのつくり」の基礎がわかる
・解剖の安全な進め方や、生徒への声かけ・観察のポイントがわかる
・ワークシート・観察記録の書き方など、授業をスムーズに進めるための指導例がわかる
本時の学習の流れ|動物のからだのつくり
本時の学習から動物の体のつくりについて学習していきます。本時は導入に当たる時間です。乾燥イワシを解剖することで、手軽にたくさんの発見とよろこびがあります。
注目すべき視点を明確にし、有意義な時間にしましょう。
・自宅から爪楊枝を持参する
・乾燥イワシを解剖し、各部を採取・標本にする
・命に感謝し、生命尊重の心と態度を育てる
めあて|ニボシのからだのつくりを調べよう
準備|乾燥イワシ(1.5/人) 、ルーペ、セロハンテープ、ティッシュペーパー、教科書
筆記用具、学習プリント、爪楊枝、ピンセット
| 活動内容 | 時間 | |
| 導入 | 1.本時の学習について知る | 2分 |
| 展開 | 2.イワシの外観を観察する 3.イワシの配布 4.イワシの解剖 | 10分 3分 35分 |
| まとめ | 5.本時の学習を振り返る | 5分 |

1.本時の学習について知る
・動物のからだのつくりを学習していくはじめの時間であることを押さえる
2.イワシの外観を観察する
学習プリントに、イワシの外観を印刷したものを用意しておくと◯
はじめに『頭部』を観察することを知らせる
頭部には、口、目(水晶体、網膜)視神経、脳、耳石、さいはなど、たくさんの見所があるため、
勝手に進めることなく先生の指示に従って1つずつ観察することを知らせる。
3.イワシの配布
自宅から爪楊枝を持参した生徒から先に配布します。
配布方法は、教卓に白紙を置き、そこにイワシ10匹を並べる。
生徒はその中から好きなものを1つだけ選んで行くことができます。
選ぶときのポイントは以下のとおりです。
・なるべく大きなもの
・ヒレは欠けていても気にしない
・一部が欠けていても、頭部や腹部が大きいものがよい
・2つに折れていてもよい
・触れたものは交換できない
(どうしても交換したい場合は、全員配布終了後に。)
次に、爪楊枝を持ってこなかった生徒が選びます
4.イワシの解剖
イワシの頭部と腹部を両手で持ち、少しずつ力を加えながら開きます。

時間やイワシが余っている場合は希望者に配布し、イワシの個体差を調べたり共通点を発見させるのもよい。
5.本時の学習を振り返る
・全体で押さえるポイントを共有し、学習プリントにまとめさせる
・互いにプリントを見せあう時間をとってもよい

評価基準
1.自然現象への関心・意欲・態度
B 爪楊枝を持参できる
2.科学的な思考
A 自分の考えを論理的にまとめることができる
B 調べたことをまとめることができる
3.実験・観察の技能・表現
A 個体差による違いや共通点を比較できる
B 目・脳・心臓・内蔵を見つけることができる
C イワシを解剖し、頭部と腹部を分けられる
4.自然現象への知識理解
授業プリント例
生徒用






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