中2理科|酸化銀の熱分解で化学変化を観察する授業

理科 化学

💡この記事のPOINT

酸化銀の熱分解の実験手順 と観察のポイントがわかる

・化学変化の基本概念(酸化・還元や物質の変化)を理解できる

・授業での安全管理や注意点 を押さえ、実践に活かせる

オリエンテーション後、2年生初めての授業となります。

本時の学習で生成した銀は、学習プリントに添付させると、目の色を変える生徒が出ます。

2年生になっての初めての実験による学習、盛り上がります!

目次

本時の学習の流れ|酸化銀の熱分解

1.酸化銀 → 銀 + 酸素 になることを理解する
  (黒色)  (灰色)
2.酸化銀を加熱すると、熱分解という化学変化が起こる
  ということを理解する

めあて|酸化銀を加熱して銀を取り出そう

準備|酸化銀、ガスバーナー、試験管、アルミはく、マッチ、燃えかす入れ、線香、薬さじ、セロハンテープ、ガラス棒、乳棒、ろ紙、電子天秤、薬包紙、ビーカー

※実験班は 4人班 推奨

活動内容時間
導 入1.事前に配付された学習プリントに実験手順をまとめる
2.実験の手順を教師と確認する
10分
展 開3.化学反応式の確認をする
4.酸化銀を加熱し、銀と酸素を確認する
30分
まとめ5.本時の学習を振り返る5分

1.事前に配付された学習プリントに実験手順をまとめる

事前に学習プリントを配付して実験方法を予想させることで、スムーズな実験を行うことができ、授業前に予習をした生徒の確認をすると、生徒のモチベーションも上がる。
実験の時間を確保することも可能となる。

2.実験の手順を教師と確認する

  ・教師の演示実験、説明、デジタル教科書などの動画を見せるなどの方法で
   実験手順の確認を行う。

3.化学反応式の確認をする

  酸化銀 → 銀 + 酸素

4.酸素の確認方法

  ・線香を入れると、炎を出して燃える(ポンと音がして激しく燃える)

  ・発生する量に限りがあるので、チャンスは2回

  ・演示実験をする場合は、多めに酸化銀を入れておく

  銀の確認方法

  ・試験管からろ紙の上に取り出し、で薬さじや乳棒で強くこする

  ・セロハンテープで学習プリントに添付する

  ・時間の都合で、通電性については省略

指導上の留意点
・生徒実験では、50mlのビーカーに酸化銀を入れて配付し、
 生徒に正確に1.0gを量りとらせる(先生は時短、生徒には経験値となる!)

アルミホイルの器をつくることが難しいため、予備を作成しておくとよい

・期間巡視をし、線香を入れるタイミングを指示する

『分解』『酸化』という語句の定着は、次回以降の復習により行っていく

5.本時の学習を振り返る

  ・全体で押さえるポイントを共有し、学習プリントにまとめさせる

  ・互いにプリントを見せあう時間をとってもよい

評価基準

1.自然現象への関心・意欲・態度

 B 酸化銀と銀を添付できる

2.科学的な思考

3.実験・観察の技能・表現

 A 酸化銀から銀を取り出せる
 B 火傷や怪我に注意して安全に実験できる

4.自然現象への知識理解

授業プリント例

生徒用

教師用

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この記事を書いた人

中学校理科教員|Science Note運営者
理科の授業で実際に使えるプリント・小テスト・教材をまとめています。
忙しい先生方の授業準備が少しでもスムーズになりますように。
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