中1理科|地震の仕組みと揺れの広がりを理解する授業の流れ

理科 地学 授業記録

💡この記事のPOINT

・震度とマグニチュードの違いが生徒に理解しやすい説明方法

・地震の起こる仕組み(プレート境界・断層運動)を押さえた授業の流れ

・地図を使った“揺れの広がり方”の確認方法と指導ポイント

目次

本時の学習の流れ|地震の仕組みと揺れの広がり

本時の学習では、映像による導入 → 地震の仕組み解説 → 地図を使った揺れの広がりの観察という流れで行った授業を紹介します。
身近な自然災害に関わるため、正しい知識を丁寧に押さえることが重要です。

めあて|地震の仕組みと揺れの伝わり方ついて理解しよう

準備|映像資料、色鉛筆、筆記用具

活動内容時間
導入1.本時の学習について知る5分
展開2.映像で震度とマグニチュードを理解する
3.地震の起こる仕組みを理解する
4.地図で“揺れの広がり方”を色分けして考える
10分
15分
15分
まとめ5.まとめ 本時の学習を振り返る5分

1.本時の学習について知る

本時の学習では、地震の起こる仕組みと揺れについて学ぶことを押さえる

※地震の映像を流す際に配慮が必要な生徒がいるか確認しておく

2.映像で震度とマグニチュードを理解する

はじめに、実際の揺れを記録した動画や震度の比較映像を見せます。

押さえたいポイント

震度=揺れの強さ(各地で異なる)
・マグニチュード=地震の規模(1つの地震に1つ)
・Mが1上がるとエネルギーは約32倍になることも紹介すると、より理解が深まります。

生徒は「震度は場所によって違うのに、マグニチュードは1つだけ」という点が混乱しがちなので、動画とセットで説明するのが効果的です。

震源を表した図

3.地震の起こる仕組みを理解する

① プレートの動き

  • 日本周辺は複数のプレートがぶつかり合う場所
  • 動くプレートに押され、陸のプレートが曲げられる
  • 限界を超えると“跳ね返り”が起こり、地震になる(弾性反発説)

黒板には矢印で力の向きを書き、生徒に「押されて曲がる→戻る」のイメージを持たせます。

【指導上の留意点】

次の点を押さえる

1.海のプレートが陸のプレートの下に沈み込む

2.陸のプレートは引きずり込まれ、圧縮されて歪む

3.歪が限界に達すると、陸のプレートが跳ね上がり、破壊が起こる

プレートの動きの例

② 断層による地震(+α)

内陸地震についても、断層のずれが原因で起こることを簡単に説明します。

正断層と逆断層の見分け方👀

正断層と逆断層の主な違いは、断層面上盤(浅い側)のずれの方向にあります。

正断層では上盤が相対的ににずり下がり、
逆断層では上盤が相対的にに上がります。

・正断層は地殻が左右から引っ張られる引張力(伸張)で発生し、地溝帯などで見られます。
・逆断層は地殻が圧縮される力で生まれ、山脈形成に関連します。

4.地図で“揺れの広がり方”を色分けして考える

最後に、地震の揺れの広がりを地図で確認します。(教科書の図を使用すると◎)

比較したい場合などはグループごとに異なる過去の地震データを使用するとよい

例:

  • 2011東北地方太平洋沖地震
  • 兵庫県南部地震
  • 熊本地震 など

活動内容

  • 揺れの震度を色別にした地図を見せる
  • 「どの方向に大きな揺れが広がっているか」を分析させる
  • その広がり方に“規則性”があることを考えさせる

生徒に気づかせたい点

・揺れは震源から同心円状とは限らず、地形や地下構造の影響を受ける
・プレート境界の方向に沿って揺れが伝わりやすい
・震源から遠くても“地盤が柔らかい地域”は揺れが大きくなる

こうした気づきが、防災意識にもつながる学習になります。

5.まとめ 本時の学習を振り返る

本時の学習のポイントは、

映像・解説・地図の3ステップで学ぶことで、地震の仕組みを“感覚的理解”から“科学的理解”へつなげることができる

生徒の防災教育にも直結する大切な授業ですので、参考になれば幸いです。

評価基準

1.自然現象への関心・意欲・態度

 B 地震の起こる仕組みや揺れの広がり方について意欲的に調べることができる

2.科学的な思考

 B 地震が起こる仕組みについて説明することができる

3.実験・観察の技能・表現

 B 地震データを元に、震度ごとに地図に色分けができる
 A 地震データを元に、揺れ方ついて自分の言葉で説明することができる

4.自然現象への知識理解

授業プリント例

教師用・生徒用

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