中学2年生の化学分野では、「炭酸水素ナトリウムの熱分解」の実験を行います。
この実験では、
- 気体の発生
- 水の生成
- 分解
- 性質の変化
など、多くの重要な内容を扱うことができます。
一方で実際の授業では、
- 実験操作が複雑になる
- 観察ポイントが多い
- 「何が発生したのか」を整理しづらい
という場面もありました。
そこで今回は、実際に授業で使用した「炭酸水素ナトリウムの熱分解ワークシート」を紹介します。
実験結果から考察につなげやすいように構成したプリントです。
授業準備の参考になれば幸いです。
今回使用したワークシート
今回使用したプリントはこちらです。
実験方法・結果・考察・POINTを1枚で整理できる構成にしています。
特に、
- 発生した気体の確認
- 発生した液体の確認
- 加熱前後の性質比較
を整理しやすいようにしました。
この授業で意識したこと
炭酸水素ナトリウムの熱分解は、
「1つの物質が複数の物質に分かれる」
という分解の考え方を理解する重要な実験です。
今回は、
- 水
- 二酸化炭素
- 炭酸ナトリウム
の3種類ができることを、結果から考察できるようにしました。
また、
「見た目は似ていても性質は異なる」
という点も重視しています。
実際の授業の流れ
① 実験前の確認
まずは、
- 水上置換法
- 石灰水
- 塩化コバルト紙
の役割を確認しました。
特に、
「なぜ1本目の気体を使わないのか」
については、生徒が疑問を持ちやすい部分です。
プリントにも、
「装置内の空気を多く含むため」
と理由を書けるようにしています。
② 炭酸水素ナトリウムを加熱する
実験では、炭酸水素ナトリウムを加熱し、水上置換で気体を集めました。
今回は、
- 試験管を少し下向きにする
- ガラス管を先に水槽から出す
など、安全面もかなり丁寧に確認しています。
実験中には、
「水滴がついた!」
「気体が出てる!」
など、変化に気づく生徒が多く見られました。
③ 発生した気体を調べる
集めた気体に石灰水を加えると、
「白くにごった」
という結果になりました。
ここから、
「二酸化炭素が発生した」
という考察につなげています。
石灰水の反応は視覚的にわかりやすいため、生徒の印象にも残りやすかったです。
④ 発生した液体を調べる
さらに、試験管の口元にできた液体を塩化コバルト紙で調べました。
結果は、
「赤色に変化した」
となりました。
この結果から、
「水が発生した」
ことを確認しています。
気体だけでなく、水も発生している点は、生徒にとって意外だったようです。
⑤ 加熱後の物質を比較する
最後に、加熱前後の物質を比較しました。
特に、
- 水への溶け方
- フェノールフタレイン液の反応
を比べることで、
「別の物質になった」
ことを確認しています。
見た目はどちらも白色ですが、
性質が変化していることに気づけた生徒が多かったです。
考察では何を書かせたか
考察では、
- 発生した気体
- 発生した液体
- 加熱後の物質の性質
を整理しながら、
「炭酸水素ナトリウムは熱分解によって別の物質に変化した」
という形でまとめました。
また、POINT欄では、
- 熱分解
- 分解
- 3種類の物質への変化
も整理できるようにしています。
化学変化のまとめ
授業の最後には、熱分解を式でも確認しました。
言葉だけでなく、式でも整理することで理解が深まりやすかったです。
PDFダウンロード
今回使用した「炭酸水素ナトリウムの熱分解ワークシート」はこちらからダウンロードできます。
▶ PDFダウンロードはこちら
授業用にそのまま印刷して使える形式にしています。
必要に応じて自由に調整してご活用ください。
まとめ
炭酸水素ナトリウムの熱分解は、
- 分解
- 水
- 二酸化炭素
- 性質の変化
など、多くの重要内容を扱える実験です。
特に、
「見た目は同じでも性質は違う」
という点は、生徒にとって大切な気づきになります。
今回のワークシートが、授業準備や教材研究の参考になれば嬉しいです。


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