中1理科|酸素と二酸化炭素の発生と性質を学ぶ授業|水上置換法・下方置換法の操作を身につける

理科 化学 授業記録

💡この記事のPOINT

酸素と二酸化炭素の発生方法と、その性質の違いが理解できる

水上置換法・下方置換法の使い分けと、基本操作の手順がわかる

・実験中に生徒へ注意すべきポイントや、安全に行うための指導例がつかめる

目次

本時の学習の流れ|酸素と二酸化炭素の発生

本時の学習では、身近な気体である、酸素と二酸化炭素の発生方法とその性質を理解することができる。水上置換法と下方置換法を正しく操作することができる。

めあて|酸素と二酸化炭素の発生方法とその性質を理解する

準備うすい過酸化水素水(オキシドール)、粒状の二酸化マンガン、うすい塩酸 
   石灰石、石灰水、線香、試験管、試験管立て、L型ガラス管付きゴム栓 
   L型ガラス管、ゴム管、ゴム栓、水槽、保護めがね、学習プリント

活動内容時間
導入1.本時の学習について知る10分
展開2.酸素と二酸化炭素の発生方法を確認する
3.気体を発生させ、試験管に集める。
4.集めた気体の性質を調べる。
30分
まとめ5.本時の学習を振り返る10分

1.本時の学習について知る

 ・酸素と二酸化炭素の性質と発生方法を理解する時間であることを押さえる

2.酸素と二酸化炭素の発生方法を確認する

酸素の発生 
  → 過酸化水素水(オキシドール)+ 二酸化マンガン(ジャガイモ、肝) 

二酸化炭素の発生
  → 二酸化炭素は、うすい塩酸 + 石灰石(貝殻、卵のから、チョーク) 

3.装置を組み立て、気体を発生させ、試験管に集める。     

  ・それぞれの気体を水上置換法で試験管に4本ずつ集め、ゴム栓をする。

4.集めた気体の性質を調べる

① 気体を集めた2本目の試験管に、火のついた線香を入れて、
  ものを燃やすはたらきがあるか調べる。
② 気体を集めた3本目の試験管に石灰水を加えて振り、変化を調べる。
③ 試験管を振り、水の中で栓をとり、試験管の水面の変化を調べる。       

  

【指導上の留意点】

次の点を押さえる

酸素は線香の火を激しく燃やす 助燃性 をもつ。

・酸素は水に溶けにくいので、 水上置換法 で集める。

二酸化炭素は 石灰水を白くにごらせる(白色沈殿)

・二酸化炭素は、水に少し溶け、空気より密度が少し大きいので、
  水上置換法 か 下方置換法 で集める。


過酸化水素水の保管については、温度や日光に留意すること
使用する試薬の濃度は3〜5%を推奨する。
濃度が濃いと急激に気体が発生し、怪我につながる恐れがあるため。

5.本時の学習を振り返る

  ・全体で押さえるポイントを共有し、学習プリントにまとめさせる

  ・互いにプリントを見せあう時間をとってもよい

評価基準

1 自然事象への関心・意欲・態度

2 科学的な思考

 A 実験で工夫したこと、発見したことを記述できる

3 実験・観察の技能・表現

 B 酸素を発生させることができる
 B 二酸化炭素を発生させることができる

4 自然事象についての知識・理解

授業プリント例

教師用、生徒用

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

中学校理科教員|Science Note運営者
理科の授業で実際に使えるプリント・小テスト・教材をまとめています。
忙しい先生方の授業準備が少しでもスムーズになりますように。
🌿 好きな分野:地学・化学
☕ 趣味:コーヒーの科学を探ること

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次