これまでの授業では、水の状態変化について、実験や観察を通して学習してきました。
水を冷やすと氷になる。
氷をあたためると水になる。
水をさらにあたためると水蒸気になる。
水蒸気を冷やすと、再び水になる。
それぞれの変化を、実際に見たり、触ったりしながら確かめてきました。
今回は、「水の状態変化」の総まとめです。
新しい実験は行わず、これまでの学習を振り返りながら、水の3つの姿と4つの状態変化を整理しました。
そして、問題プリントを使って、学習した内容をどのくらい理解できているか確認しました。
今回の授業
今回のめあては、
「水はどのようにすがたを変えるのかな」
です。
これまでの授業では、一つひとつの状態変化を体験することを大切にしてきました。
今回は、それぞれの変化を一つにつなげて考えます。
氷・水・水蒸気は、まったく別のものではありません。
同じ水でも、温度によって姿を変えています。
今回は、
振り返る → 整理する → 問題を解く → まとめる
という流れで、これまでの学習内容を確認しました。
授業の流れ
1.これまでの実験を振り返る
まずは、これまでの授業で観察した現象を振り返りました。
最初の授業では、水を冷やして氷にしました。
次の授業では、氷を手で触ったり、置いておいたりして、水になる様子を観察しました。
その後、ドライヤーや加熱器具を使い、水が蒸発したり、沸騰したりする様子を確かめました。
さらに、冷たいペットボトルやステンレスコップの表面に水滴がつく現象も観察しました。
こうした実験を思い出しながら、
「何をしたかな?」
「どんな変化が起きたかな?」
と確認していきます。
単に用語を復習するのではなく、自分たちが実際に体験したことを思い出すことから始めました。
2.水の3つの姿を整理する
次に、水の3つの姿を確認しました。
氷(固体)・水(液体)・水蒸気(気体)
です。
今回使用した図鑑型教材では、氷・水・水蒸気を横に並べ、矢印でそれぞれの変化を示しています。
水をあたためたり、冷やしたりすると、どのように姿が変わるのでしょうか。
これまでの実験と結びつけながら、4つの変化を整理しました。
- 融解:氷がとけて水になること
- 凝固:水がこおって氷になること
- 気化:水が水蒸気になること
- 凝結:水蒸気が冷やされて水になること
それぞれの言葉だけを覚えるのではなく、図や矢印を見ながら、どのような変化を表しているのか確認しました。
特に今回は、あたためたときの変化と、冷やしたときの変化を対にして考えることを大切にしました。
3.問題プリントで学習内容を確認する
水の状態変化を整理したあと、問題プリントに取り組みました。
今回の問題プリントは、全部で10の大問から構成しています。
最初は、基本的な言葉を確認する問題です。
「氷がとけて、水になることを何というか」
「水がこおって、氷になることを何というか」
といった問題から始めました。
そのあと、氷・水・水蒸気の状態を選ぶ問題や、正誤を判断する問題へと進みます。
さらに、図を見て状態変化の名前を答えたり、身近な現象がどの変化に当たるのかを考えたりする問題も用意しました。
言葉を思い出す → 図と結びつける → 現象から考える
という順番で、少しずつ学習内容を確認できるようにしています。
4.身近な現象と結びつける
問題プリントの後半では、身近な生活の中で見られる水の状態変化を取り上げました。
例えば、
「冷たい飲み物のコップの外側に水滴がついた」
という現象です。
これは、前回の授業で観察した結露と同じ現象です。
また、
「やかんで水をあたためると、湯気が出てきた」
という場面についても考えます。
実験室で見た現象と、普段の生活で見られる現象をつなげることがねらいです。
さらに、身の回りで水の姿が変わっているものを自分で一つ選び、その変化について説明する問題も用意しました。
例として、ふろの湯気、くもりの日のくも、冷たいペットボトル、氷を入れた飲み物などを示しています。
「授業でやったことが、普段の生活でも起きている」
ということに気づいてもらうための問題です。
5.学習内容をまとめる
最後に、水の状態変化についてまとめました。
水は、温度によって姿を変え、固体・液体・気体の間を行き来します。
今回の図鑑型教材では、この関係を一枚の図にまとめています。
氷・水・水蒸気を矢印でつなぎ、融解・凝固・気化・凝結の4つの変化を確認できるようにしました。
これまで別々の授業で学習してきたことを、最後に一つの図として整理します。
使用した教材
今回の授業では、「水の状態変化」の図鑑型教材と問題プリントを使用しました。
図鑑型教材
図鑑型教材では、水の3つの姿と4つの状態変化を一枚にまとめました。
上部には、
氷(固体)⇄ 水(液体)⇄ 水蒸気(気体)
という関係を大きく配置しています。
その下に、融解・凝固・気化・凝結の4つを、それぞれイラストと短い説明で整理しました。
これまでの学習内容を、一目で振り返ることができる教材です。
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問題プリント
問題プリントは、基本的な知識の確認から、身近な現象について考える問題まで、段階的に取り組める構成にしました。
主な内容は、次のとおりです。
- 状態変化の名前を答える
- 氷・水・水蒸気の状態を選ぶ
- 正しい説明かどうか判断する
- 図から状態変化の名前を考える
- 水の状態変化についての文章を完成させる
- 身近な現象と状態変化を結びつける
- 正しい言葉を選ぶ
- 湯気ができる場面について考える
- 身の回りの状態変化を探す
- わかったこと・気づいたことを書く
選択問題や図を使った問題から始め、最後には自分の言葉で説明する問題も取り入れています。
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この授業で大切にしたこと
今回の授業で特に大切にしたのは、実験で体験したことと、学習した言葉をもう一度つなげることです。
これまでの授業では、最初から難しい理科用語を説明するのではなく、実際の現象を見たり、触ったりすることを大切にしてきました。
氷を触ると冷たい。
手の中で氷がとける。
水をあたためると泡が出る。
冷たいコップの外側に水滴がつく。
こうした体験のあとで、凝固・融解・気化・凝結という言葉を学びました。
今回は、その反対の方向からも考えてみます。
「融解」と聞いたときに、氷がとける様子を思い出せるか。
「凝結」と聞いたときに、冷たいコップについた水滴を思い出せるか。
単に言葉を覚えているかどうかだけではなく、言葉と実際の現象が結びついているかを確かめることが、今回の授業のねらいです。
また、問題プリントでは、すべてを文章で答えるのではなく、選択したり、丸をつけたり、図を見たりする問題も取り入れました。
学習内容を確認する方法を一つに限定せず、生徒が取り組みやすい形を考えています。
まとめ
今回の授業では、これまでの「水の状態変化」の学習を振り返り、図鑑型教材と問題プリントを使って学習内容を整理しました。
水は、あたためたり冷やしたりすることで、姿を変えます。
氷(固体)⇄ 水(液体)⇄ 水蒸気(気体)
そして、その変化には、融解・凝固・気化・凝結という名前があります。
今回の授業は、新しい実験を行う時間ではありませんでした。
しかし、これまで実験で見たり、触ったりしてきたことを思い出し、学習した内容を整理する大切な時間です。
体験したことを、言葉につなげる。
学んだ言葉を、実際の現象につなげる。
この両方を大切にしながら、「水の状態変化」の学習を終えました。


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