氷から水へ|「融解」を体験する理科授業【特別支援学級】

前回の授業では、水を冷やして氷にする実験を行いました。

水が氷になる変化を実際に観察し、その変化を「凝固」ということを学びました。

今回は、その反対です。

氷をそのまま置いておくと、どうなるのでしょうか。

氷を一人ひとつ手に取り、見たり、触ったり、温度を測ったりしながら、氷が水へ変わっていく様子を観察しました。

そして、実際に体験した変化と「融解」という理科の言葉を結びつけていきます。

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目次

今回の授業

今回のめあては、

「氷はどうなるのだろう」

です。

最初から「融解」という言葉を説明するのではなく、まずは実際の氷を見せました。

そして、

「このまま置いておくと、どうなるかな?」

と問いかけます。

「小さくなる」「水になる」など、それぞれの予想をしたあと、実際に氷を観察して確かめていきます。

今回も、

予想する → 実際にやってみる → 気づいたことを記録する → 理科の言葉につなげる

という流れを大切にしました。


授業の流れ

1.氷がどうなるか予想する

まずは氷を見せます。

すぐに実験を始めるのではなく、

「このまま置いておくとどうなるかな?」

と考える時間をつくりました。

「小さくなる」「水になる」「わからない」。

どの予想でも構いません。

大切にしたのは、実験する前に、自分なりにこれから起こることを考えることです。

2.氷を触って観察する

一人にひとつずつ氷を配ります。

まずは、氷そのものを観察します。

触ってみると、

  • 冷たい
  • 硬い

といったことが分かります。

そのあと、手で握ったり、机の上に置いたりして、しばらく様子を見ます。

すると、

「水が出てきた」
「氷が小さくなった」
「手がぬれた」

といった変化が見えてきます。

「氷が水になる」ということを言葉だけで確認するのではなく、手の中で実際に起こる変化として感じてもらうことを大切にしました。

3.温度を測ってみる

次に、温度計を使います。

測るのは、

氷の温度教室の温度です。

氷を触ると「冷たい」。

教室は、それよりも「あたたかい」。

感覚だけでなく温度計を使うことで、氷と周囲の温度の違いを数字でも確かめます。

氷は周りから熱を受け取ることで、少しずつ水へと変わっていきます。

ここでは細かな仕組みを説明することよりも、

「周りの方があたたかい」
→「氷があたたまる」
→「氷がとけて水になる」

という現象のつながりを捉えることを重視しました。

4.「融解」という言葉を知る

実際に氷が水になるところまで観察したあとで、初めて理科の言葉につなげます。

氷のような固体が、水のような液体に変わることを「融解」といいます。

今回使用した図鑑型教材では、

氷(固体)→ 水(液体)

という変化を図で確認できるようにしました。

また、氷は0℃になるととけ始め、とけている間は温度がおよそ0℃のままであることや、雪やアイスがとける身近な例についても確認できるようにしています。

体験したことのあとに「融解」という言葉を置くことで、

融解=覚えるための言葉

ではなく、

「さっき自分が見た、氷が水になる変化のこと」

として結びつけることをねらいました。


使用した教材

今回の授業では、授業用ワークシートと**「融解」の図鑑型教材**を使用しました。

ワークシートは、

①予想
②観察して気づいたこと
③温度計ではかって気づいたこと
④絵を描こう
⑤今日わかったこと

という構成にしています。

たくさんの文章を書くことを目的にするのではなく、実際に見たり触ったりしたことを、自分なりの方法で残せるようにしました。

図鑑型教材では、「融解」の意味だけでなく、身近な例や水の状態変化全体とのつながりも、一枚で確認できるようにしています。

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この授業で大切にしたこと

今回も大切にしたのは、理科の言葉から始めないことです。

「融解とは、固体が液体になることです」

と最初に説明することもできます。

しかし、それだけでは「融解」という言葉を覚える学習になってしまうかもしれません。

今回は、まず氷を手に取ります。

冷たい。硬い。

しばらく握っていると、手がぬれる。

机に置いておくと、氷が小さくなって、その周りに水ができる。

その現象を十分に見たあとで、

「この変化を、理科では『融解』というよ」

と結びつけます。

前回の「水から氷へ」の授業と今回の「氷から水へ」の授業をつなげることで、

水 ⇄ 氷

という変化を、言葉だけではなく実際の体験として捉えられるようにしました。


まとめ

今回の授業では、氷を一人ひとつ使って、氷が水へ変わっていく様子を観察しました。

今回のまとめは、

「氷はあたたまると水になる」

です。

そして、この変化を理科では**「融解」**といいます。

「融解」という言葉そのものを覚えることも大切ですが、その前に、

氷を触った。
冷たかった。
だんだん小さくなった。
水が出てきた。

という実際の経験があります。

その経験と「融解」という言葉がつながることを大切にした授業です。

前回の「水から氷へ」と今回の「氷から水へ」。

少しずつ、水が姿を変える様子を体験しながら学んでいきます。

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